先輩を知る

何よりもギターを弾くのが好きだからです！学生時代は、軽音サークルの友人たちとよく御茶ノ水駅近くの楽器街に通っていました。消耗品を買うついでに、大手楽器店と中古品専門店をハシゴして、新製品や往年の名機と呼ばれる商品を見たり触れたりして回りました。日ごろから自分や友人のエレキギターやベース、エフェクターのメンテナンス・改造をしたり、音作りのアドバイスもしていたのもあって、趣味を活かせる仕事に就きたいと考えるようになりました。

接客や問い合わせ対応、ディスプレイといった小売業の基本業務はもちろん、持ち込み商品の査定や修理、ECサイト掲載のための撮影やアップロードまでさまざまです。中でもギターの電装やアンプ、エフェクターの修理は得意ですね。無線やラジコンを趣味にしていた父や、自分でも家電を分解して仕組みを見るのが好きだったので、その影響が大きいと思います。以前、ライブを翌日に控えたバンドマンが、機材の故障で駆け込んできたときは、とても感謝されました。業務にもお客様との会話にも、趣味が活きてるなと実感します。

楽器や音楽が好きなスタッフばかりなので、楽しくコミュニケーションが取れますし会話に飽きません。実際にプレイヤーとして活躍していた方もいます。とくに同店の澤野さんは、業界経験が豊富なだけでなく演奏活動もされていたため、プレイヤー目線での柔軟な接客がとても勉強になります。

FulltoneというメーカーのTube Tape Ecoです。音をやまびこのように繰り返すエコーエフェクターなのですが、真空管で音を増幅させ、カセットテープの中身に似た磁気テープで音を反復させるという、アナログ感満載のおもしろいつくりになっています。最近はデジタル技術でヴィンテージ機材のサウンドを再現したものも多いです。どれもリアルなサウンドに仕立てられていますが、あえて今、貴重なアナログの音を、初心者・上級者問わず色んなギタリストやベーシストに知ってもらいたいですね。